中国産石材、『682』を使用して一石五輪塔を大小の2基をオーダーメイドで製作致しました
こんにちは、石の公園団地近藤石材店の近藤です。
前回三光灯籠を製作させていただいたお施主様から一石五輪塔、
オリジナル灯籠、表札の追加製作依頼を頂きました。
誠にありがとうございます。
着色無で元から黄土色の石材を希望されたので
当社で保管していた『682』を使用し五輪塔2基を製作したのでご紹介致します。
完成写真
石材を規格サイズにカットします。この石材から表札、灯籠、五輪塔の必要部分を切り出します。
五輪塔に関してお施主様から図面データを頂きそれに沿って製作を進めていきます。
最初に一石五輪塔の小サイズに取り掛かります。小サイズは手乗りサイズです。
スミだししてから、薄刃でアウトラインを出します。
「空」「風」の部分はかなり小さい為難しく大変ですが、ゆっくりと欠けないように作業します。
全面コンプレッサーノミでビシャン風に仕上げて完成となります。
大サイズの一石五輪塔です。下記のようにスミ引きしてアウトラインを出していきます。
また作業がしやすいように最初に「火」「地」の部分はノミで仕上げておきます。
薄刃、厚刃を使用し頂いた図面に近づけていきます。
空、風の形は顔となるのでより丁寧に製作していきます
「水」の部分の丸に関して一気に丸めるのではなく、基準を作っていきながら丸めていきます。
水のアウトラインができ、ノミで仕上げていきます。ノミが入らない部分はコンプレッサーノミを使用します。
脆く欠けやすい石なのでノミの使い方には気を付けます
破損しやすい部分はコンプレッサーノミで仕上げます。
同じ石でもビシャンとノミ仕上げだと色の変化があります。
石の鉱物は細かければ細かいほど白くなり色が見えなくなるので、ビシャンだと薄くなってしまいます。
仕上がりは上出来き。
一石五輪塔は小さければ小さいほど難しいと実感しました。
お施主様が喜んでくれることを願います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
以上近藤でした。