岐阜県の白川村にてコーナー金具、コーキングを使用しお墓の土台修理をしました。
こんにちは、石の公園団地近藤石材店の近藤です。
暑さに負けず本日も頑張っていきましょう!
今回は30年前に弊社で建立させていただいたお施主様から
「延石が落下し修理して欲しい」というご依頼を頂き修理作業をしたのでそのご紹介させていただきます。
当初は岐阜県白川村に建てるという事で、いつも以上に基礎、強度共にしっかりさせ、セメントも濃い目で建立させましたが
経年劣化、そして環境の厳しさゆえに延石の落下に繋がってしまったと思います。
冬は積雪量がすごく、また凍てによる体積膨張での負荷、豪雪地帯ならではの現象が原因です。
※暑い地域では発生しません。
進行順で写真を載せます。 作業前の写真です。
雑草防止用のセメントを除去し延石再設置作業がしやすいようにします。
一度延石をすべて取り外し、弱くなった間知石も再度接着させます。
完成後の写真です。 延石はコーキングで目地をして、四ツ石にも目地をして全体的に綺麗にしました。
before
after
また違った角度で作業を内容を紹介致します。
延石の下部にハンマードリルで穴を開けステンレスピンを刺し込みします。
据付時、土台である間知石にも穴を開けセメントと一緒に刺しこむことでより強度が増しズレ防止になります。
セメントの経年劣化により間知石も取れかかっていた為、ボンドとセメントでしっかり接着させました。
濃い目のセメントをしっかり敷き詰め、ステンレスピンも一緒に刺し込み延石を据えていきます。
延石4本、据付しました。必ず水平も確認し、コーナー金具の準備をします。
ステンレスのコーナー金具をしっかり締めます。 30年前はステンレスのコーナー金具がなくて鉄素材でした。
延石と間知石の間にしっかりとセメントを入れて目地をしていきます。延石の内側もセメント止めをして
また隙間が無いようにコテで押さえながら丁寧に仕上げていきます。
コーキング目地作業では、マスキングテープを貼って他が汚れないように隙間に入れていきます。
施工前
施工後
今回伺ったお墓は、お施主様はそれぞれ違いますが2基同日に弊社で建立させていただきました。
30年経ってもとても綺麗なままで、大切に管理していただいておりました。
ありがとうございます。
せっかく伺ったのでお気持ちですが2基ともに水垢や汚れ除去し綺麗にさせていただきました。
石はほぼ永遠のものですが、設置するためのその他の材料に経年劣化による不具合が生じてしまいます。
またお墓の掃除をこまめにしていただくだけで長持ちします。
少しでもお墓を大切にしていただけると石屋としては大変嬉しく思います。
以上近藤でした。